『人財』に必要な
現代の『リベラルアーツ』へ
日本の大学は、アメリカなどとは違い、「リベラルアーツ大学」としての定義や分類が明確ではありません。一方、アメリカでは、ハーバード大学やスタンフォード大学などの名前が多く聞こえてきますが、実は、それらの大学を下支えし、専門分野における人財育成の足元を支えているのは、「アマーストカレッジ」「ウィリアムズカレッジ」など、アメリカに多くあるリベラルアーツ大学だと言われています。
ただし、戦前の日本においても、東京の第一高等学校や熊本の第五高等学校のような『旧制高等学校』が、アメリカのリベラルアーツ大学のような役割を果たしており、視野の広い、高度な専門人材をつくり出すための一つの役割を担っていました。また、その期間は学生たちにとっても、語学を学ぶことを通し他国への造詣を深め、先輩・後輩の深い絆を通しコミュニケーションを学び、哲学を通し自らの人生をデザインしていく場として機能していました。
その一方で、現代においては、ものが豊かになり、インターネットなどで無限に情報を入手でき、大学に入りたいと思えば、どこかの大学に入ることができる時代になった今、最高峰の教育機関である「大学での学び」自体にも根本的な疑問が投げかけられています。
最終学歴となる『大学』でなぜ学ぶのか? 何を学ぶのか?
まさに、今の時代に必要な「リベラルアーツ」(=自分を自由にするための学問)が問われています。
九州人財ネットワークでは、現代のリベラルアーツとして、
①知識で終わらない、使うための「語学」 ➡※2023年度から使用予定のテキスト(目次)はこちら
②起業や組織成長の足元となる、普遍性・再現性のある「営業学」
③自らへの誇りを深め、他との融合を進めていくための「デザイン学」
を通し、自らを解放していくための学びを深めていきます。これらは、①として、点数を取るための語学ばかりが強調されており、実際に使いながら、直接現場から学びを得るための語学が軽視されている。②として、日本の大学全体が、欧米の経済を牽引しているような起業家や企業内起業家を育成しようとしている反面、それに見合うだけの「営業力」がともなわないため、結果、創造性を発揮しきれずに終わるケースが多い。③として、デザインや広報などが、他から良く見られようとすることにばかり意識がいき、自らの誇りが結晶化するようなデザインや広報に力点が置かれておらず、結果として持続性・成長性がない――といった点を克服しようとしているものです。
こうした、「現代のリベラルアーツ」を明確にし、学びを深める機会を提供し、未来のための人財づくりに貢献します。
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